こんにちは
今回は前回の引き続きで壁倒し編です。
建物の重機解体は壁部分を残置し内部分を先行して解体していき、
最後に壁部分の解体という手順になります。
こうする事によって外部足場を残せるので飛散物防止、粉塵を抑制できます。
狭い妻側の壁倒しです。
倒したい梁部分を圧砕します。
梁部分を圧砕したら、柱を圧砕します。
オペレーターの技術が光ります。
圧砕しすぎると逆転倒する可能性があるので最新の注意を払います。
1機の壁倒しですと、梁、柱を根回しし、持ち替えて引き倒すのでどうしても壁自体の自立が必要になり、非常に危険ですので1機は根回し、もう1機は保持と、逆転倒防止に努めます。
木造の場合ですと根回し不要なのでこの様な手順は特に必要ないのですが、
S造、RC造等は根回ししない限りいくら引っ張ってもきません(倒れない)
きたとしても、意図してない箇所から折れたり、外れたりと大変危険ですので、
この様な手順が必須となるのです。
壁倒し作業は本当に危険ですが、事前の施工計画、作業手順、作業周知等が極めて重要だと感じます。
どんなに慣れていても壁倒しはドキドキしますし、一歩間違えたら大惨事に繋がりかねないので油断は禁物です。
常にリスクヘッジし、より安全な作業方法へ向かう事が大切ですね。