この話題に触れます!!

施工日誌

こんにちは!!

今回は以前ここでも出ました石綿含有建材(アスベスト)についてブログしていこうと思います。

これは解体工事業者、解体工事従事者には絶対に付きまとうもので

非常に厄介な相手です。

最近では石綿被害とかアスベストとかで取り上げられていまして、

聞いたことがあるのではないでしょうか。

まず「アスベスト」とは、こちら。

アスベスト問題(アスベストもんだい)は、石綿(アスベスト)による塵肺、肺線維症、肺癌、悪性中皮腫(ちゅうひしゅ)などの人体への健康被害問題のことを指す。

アスベストは、耐熱性、絶縁性、保温性に優れ、断熱材、絶縁材、ブレーキライニング材などに古くから用いられ、「奇跡の鉱物」と重宝されてきた。しかし、高濃度長期間暴露による健康被害リスクが明らかになったことで、アスベスト含有製品の生産や建設作業(アスベストの吹きつけ)に携わっていた従事作業者の健康被害が問題となり、「静かな時限爆弾」と呼ばれるようになった。

日本においては、アスベスト含有製品生産や建設作業に携わっていた作業者の健康被害に対する補償が行われてきたが、2005年にアスベスト含有製品を過去に生産していた工場近辺における住民の健康被害が明らかになったことで、医療費等の支給など救済措置のための法律が制定されることになった。

また、アスベスト製品がほぼ全廃された現在においても、吹きつけアスベスト、アスベストを含む断熱材などが用いられた建設物から、解体時にアスベストが飛散することについても問題とされることがある。


蛇紋石族:クリソタイル(白石綿) ほとんどすべての石綿製品の原料として使用されてきた。世界で使われた石綿の9割以上を占める。
角閃石族:クロシドライト(青石綿) 吹付け石綿として使用されていた。他に青石綿は石綿セメント高圧管、茶石綿は各種断熱保温材に使われてきた。
アモサイト(茶石綿)

アンソフィライト石綿 他の石綿やタルク(滑石)、蛭石などの不純物として含まれる。アンソフィライト石綿は熊本県旧松橋町に鉱山があった。トレモライト石綿は吹付け石綿として一部に使用されていた。
トレモライト石綿
アクチノライト石綿
石綿は、極めて細い繊維で、熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくいという特性を持っていることから、建材(吹き付け材、保温・断熱材、スレート材など)、摩擦材(自動車のブレーキライニングやブレーキパッドなど)、シール断熱材(石綿紡織品、ガスケットなど)といった様々な工業製品に使用されてきました。

しかし、石綿は肺がんや中皮腫を発症する発がん性が問題となり、現在では、原則として製造・使用等が禁止されています。その発がん性は次のようになります。

石綿の種類と発がん性

では、アスベストがどれぐらい使われてきたのか、こちら。

1970年から90年にかけて年間約30万トンという大量の石綿が輸入されており、これらの石綿のうち8割以上は建材に使用されたと言われています。

わが国では、1995年に石綿のうち有害性の高いアモサイト(茶石綿)とクロシドライト(青石綿)の使用等が禁止となり、クリソタイル(白石綿)についても2004年10月に労働安全衛生法施行令が改正され、クリソタイル等の石綿を含有する建材、摩擦材、接着剤の製造等が禁止となりました。

2006年9月以降は、代替が困難な一定の適用除外製品等を除き、石綿及び石綿をその重量の0.1%を超えて含有するすべての物の製造等が禁止されましたが、2012年3月1日以降は、石綿及び石綿をその重量の0.1%を超えて含有するすべての物の製造等が禁止されています。

今後は石綿が大量に輸入使用された1970年から1990年頃に建てられた建築物の老朽化に伴い、建築物の解体が増加します。そこで、解体等の工事における石綿のばく露防止対策の一層の徹底を図ることなどの目的から石綿に関して独立した規則として「石綿障害予防規則」が2005年7月に施行され、2006年9月、2009年4月、2011年8月及び2014年6月に一部改正が行われています。また、大気汚染防止法も2014年6月に一部改正されています。

わが国の石綿輸入量の推移と法的規制の歴史

戦後輸入が再開されて以降、石綿の輸入量は960万トン弱に達しました。特に、南アフリカからは、1980年から1993年までの間にアモサイトを18万トン弱輸入しています。

わが国の石綿輸入量の推移と法的規制の歴史

今現在は新しく使われる事はないですが、まだまだ過去の遺産として

存在しています。

過去には、自動車等のブレーキパットにも使われていた様です。

怖いですね、、、、

ブレーキはすり減る物ですよね、、、

という事は、、、、、、、、、、、

ご想像にお任せします!!

弊社は「解体工事業者」ですので、解体工事にまつわるアスベストを

ブログしようと思います。

ではアスベストが人体に及ぼす影響はこちら。

(以下引用)

発がん性のリスク増加が代表的で、大きな被害として次のようなものがあります。
肺がん、中皮腫、間質性肺炎、良性石綿胸膜炎、びまん性胸膜肥厚、胎児への影響
肺がん
アスベストの健康被害で最も代表的なのは発がん性です。アスベストを解体する際に粉じんが発生しますが、その中に含まれる細かな繊維を大量に肺に吸い込むことで、肺がんの発生リスクが高まります。アスベストの繊維は体内で分解することができず、アスベストを取り込もうとした細胞を死滅させてしまうために、それががんの発生につながるといわれています。

中皮腫
アスベストの健康被害として、もう一つ知られているのが悪性の中皮腫です。中皮腫は主に胸膜にできる腫瘍で、悪性のもになると胸水が貯まることによって呼吸困難を招きます。他の臓器への転移を起こすことは希ですが、根治治療は難しく1年生存率が50%です。2年生存率が20%といわれています。

間質性肺炎
肺の間質組織を主とした炎症で、治療の困難な難病です。進行して炎症組織が繊維化すると、肺線維症と呼ばれます。呼吸困難、呼吸不全、咳等により、心不全を引き起こし死に至ることもあります。

良性石綿胸膜炎
胸膜に囲まれた胸膜腔内に水が溜まる病気です。自覚症状がない場合が半数ですが、症状がある場合は咳や呼吸困難を招きます。

びまん性胸膜肥厚
臓側胸膜と壁側胸膜が癒着し、硬くなることで肺のふくらみを傷つけ呼吸困難を招く病気です。継続的な治療が必要となることもあります。

胎児への影響
胎児への影響は特に認められていません。アスベストは呼吸器への甚大な被害が認められていますが、胎児や生殖細胞へ何からの被害が出たという報告は今のところ特にありません。


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怖すぎますね。。。。。

具合悪くなってきました。。。

ではどの様なところで使われているのか、

(以下引用)

石綿製品の用途
製品の種類 主な用途

* 建材 *

押出成形セメント板 建築物の非耐力外壁および間仕切壁
住宅屋根用化粧スレート 住宅用屋根
繊維強化セメント板(平板) 建築物の外装および内装
繊維強化セメント板(波板) 建築物の屋根および外壁
窯業系サイディング 建築物の外装
石綿セメント円筒 煙突

* 非建材*

断熱材用接着剤 高温下で使用される工業用断熱材同士の隙間を埋める接着剤
耐熱、電気絶縁板 配電盤等
ジョイントシート 配管または機器のガスケット
シール材 機器等の接続部分からの流体の漏洩防止用の詰物
その他の石綿製品 工業製品材料(石綿布等)、ブレーキ(摩擦材)

  1. 吹き付けアスベスト
    石綿とセメントを一定割合で水を加えて混合し、吹き付け施工したものをいいます。使用期間は1956年ごろから1975年ごろまでです。 吹付け石綿としては、クリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)以外に、トレモライト石綿も使用されていました。

写真:吹き付けアスベストの施工例
石綿含有率は、鉄骨耐火被覆用では約60 重量%、吸音・結露防止用では約70 重量%でした。

1980年代後半に、吹付け石綿対策の一つとして、”封じ込め”が行われたので、まだ目に見えないところで封じ込められた吹付け石綿が残存している場合があります。

  1. 吹き付けロックウール
    1975年に吹付けアスベストが原則禁止となった以降は、吹付けロックウールに切り替わっていましたが、1989年ごろまでは石綿を混ぜて使用していました(石綿含有率は5重量%以下)。
    吹付けパーライト、吹付けバーミキュライトにも石綿が含有されていた時期があります。
    その後の吹付けロックウールには石綿は使用されていません。

吹付け材にバーミキュライト、タルク、セピオライトを原料に使用している場合は、不純物としてのクリソタイル、トレモライトが含有する場合もあります。

  1. アスベスト含有保温材
    石綿含有保温材は、クリソタイルを使用したものとアモサイトを使用したものがありますが、後者を使用したものが圧倒的に多く製造されました。石綿とその他の天然鉱物等を原料にして成形した珪藻土保温材、パーライト保温材、石綿けい酸カルシウム保温材、バーミキュライト保温材や水練り保温材があります。

これらは化学プラント、ボイラーの本体や配管の保温に使われてきました。

  1. その他のアスベスト含有建築材料
    石綿含有建築材料は、前述の鉄骨等の耐火被覆材や吸音・結露防止材以外にも、内装材(天井、壁、床材)、外装材、屋根材、煙突材などに使用されてきました。

石綿含有耐火被覆板、石綿含有断熱材、石綿含有整形板があり、スレート波板、スレートボード、けい酸カルシウム板(第一種、第二種)、スラグ石膏板、パルプセメント板、押出成形セメント板、窯業系サイディング、住宅用屋根化粧スレート、ロックウール吸音天井板などの名称で呼ばれています。多くはクリソタイルを使用しており、石綿含有率は製造年代で異なりますが、25 重量%以下です。一般に製造年代が古いほど石綿含有率は高いといえます。

日本では1955年頃から1986年まで、塩化ビニール石綿床タイルが製造、使用されていました。

写真:石綿ストレート波板 石綿スレートを使用した建物の外壁

写真:石綿ストレート波板 石綿スレートを使用した建物の外壁

  1. 石綿含有摩擦材
    主にクリソタイルまたは石綿布を樹脂で固めたもので、自動車や産業用(クレーン、エレベータ等)のブレーキライニング、ブレーキパッド、クラッチフェーシング、クラッチライニングがあります。2004 年10月1日以降輸入・製造・使用は禁止されています。
  2. その他のアスベスト製品
    石綿はセメントとの親和性が良く、また補強にもなることから建材以外にも石綿セメント製品が様々な用途に使われてきました。パイプ(円筒)状のものは、煙突、排気管、電纜管などの低圧管と上下水道用の高圧管があり、後者にはクロシドライトも使われていました。

また、タンクやパイプラインなどを接続する際の継ぎ目からの液体漏れを防止するためのシール材としてパッキング(一対のシール部分が互いに連動する箇所に使用される)や、ガスケット(配管などのフランジ部分に固定され、動くことがない場所に使用される)などのジョイントシートは、主にゴムと石綿を原料とし、石綿含有量は主に65%以上でした。ほとんどはクリソタイルが使用されていましたが、1974年以前の耐酸性シール材には、クロシドライトも使用されていました。2006年9月1日から一部の限定された用途の石綿ジョイントシートのみ製造・使用等が許可されていましたが、2012 年3月から完全に製造・使用は禁止されました。

石綿紙は、ソーダ用電気隔膜、電気絶縁材、ビニール床タイルの裏打ち材(1987年に使用中止)などに使用されてきました。

写真:アスベスト布、アスベストリボン、アスベスト糸 写真:アスベストパッキング各種 石綿セメント製パイプ等

写真:アスベストパッキング各種 石綿セメント製パイプ等

結構ありますね。。。

石綿にばく露される機会は職業性のものが最も多いとされています。

つまりいじる、触るとばく露するという事です

労働安全衛生法において作業環境での濃度基準、大気汚染防止法で特定粉じんとして工場・事業場からの排出発基準を定めるとともに、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で、飛散性の石綿の廃棄物を一般の産業廃棄物よりも厳重な管理が必要となる特別管理産業廃棄物に指定し、アスベストによる飛散防止や健康被害の予防を図っている。なお、2004年までには、石綿を1%以上含む製品の出荷が原則禁止され、2005年には、関係労働者の健康障害防止対策の充実を図るため、石綿障害予防規則が施行された。

とある様に、適正な施工手順、処分方法が義務化されています。

*建築物の解体に伴い発生するアスベストの危険性*


アスベストによる被害者の多くは、アスベスト製造工場の粉塵の中で長期間労働した人やその家族、またアスベストを取り扱う工場の近くに在住していた人である。アスベストの製造が禁止された現在の日本ではこの問題は無くなったと言われている。

残された大きな問題は、古い建造物の中に大量にアスベストが含まれ、将来解体するときアスベスト粉塵を長期間吸う労働者に健康被害が発生する懸念である。アスベストは建造物が解体されるか、崩壊しない限り危険性はないと言われる。通常、アスベストを含んだ建材は粉砕しないと空気中には飛散しないためである。他方、アスベスト吹き付け工事直後や解体工事時には多量のアスベストが飛散する恐れがあり、一連のアスベスト騒動で心配になったからといって、性急に除去工事を行うことは危険性を助長させる恐れがある。学校・病院等公共建造物ではアスベストの撤去作業を進めているが、解体作業者の安全性を考えると、撤去した方が安全なのか、そのまま撤去しない方が安全なのか議論の分かれるところである。学校等の解体作業者が20~40年後の将来、中皮腫になる事についての懸念が持たれている。

建造物の中に含まれたアスベストは、将来解体されるときに排出されることになる。環境省では、建築物の解体によるアスベストの排出量が2020年から2040年頃にピークを迎えると予測している[4]。年間100万トン前後のアスベストが排出されると見込まれ、その対応を懸念する声もある。

空気中のアスベスト濃度の調査方法は、空気を一定時間機械で吸い込み、フィルターを通して、フィルターにたまったアスベストの繊維を顕微鏡を使い、人の目で本数を数える。各企業、各自治体では、小学校の屋上、吹きつけアスベストを使った部屋などの空気中のアスベスト検査を検査会社等に委託して、検査している。

んー、、、様々な問題があり、いざ撤去と言っても賛否両論ある様ですね。

アスベスト除去工事は14日前までに労基署、自治体に届け出る義務があり、施工計画が適正か、また除去にあたりがっちり飛散防止養生がされているか養生検査があります。

他にも除去中、除去後の濃度測定も義務化されています。

To-KAIでは上記にもありました「特別管理産業廃棄物管理責任者」・「石綿作業主任者」「石綿作業従事者」は当然完備しています。

これは健康を守る、環境を守る、携わる者として必須であり当然の責務であると

考えています。

石綿についてしっかりと知識があり理解した上で施工しないとばく露したり、

健康被害を招いたりと取り返しのつかない問題になりかねません。

長くなってしまいましたが、これは業界が抱える社会問題ですので、

適正に施工することが重要です!

アスベストが確認された構造物を解体する際は、適正な業者選び、実績等を考慮しないと、適正に施工されない可能性があります。

知らないでは済まされない、取り返しのつかない事態に発展するケースが多々ある様ですので、気をつけなくてはなりませんね。

実はこのブログには続編があります!!

実際に施工しましたので近日公開ということで!

ではまた!!

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